【FX事件簿その5】
【FX事件簿その2】7億6000万円のFX脱税で国税に告発されたおじいちゃんで紹介したおじいちゃん(告発報道は2007年4月、逮捕の報道は5月)は、結局その後逮捕されてしまいます。
逮捕の報道により明らかになったのは…
元手資金:約2億数千万円(父親からの生前贈与)〜約3億5000万円(マスコミによって金額が違う)
運用方法:シンガポールの先物取引会社に口座を開設、原油の先物取引やFXで運用
口座:自分名義と、タックスヘイブン(租税回避地)の英領バージン諸島に設立したペーパーカンパニーの名義で四つの口座を開設
利益:約7億6900万円(04〜05年の2年間)
脱税額:2億7700万円
逮捕に至ったのは金額が大きいのと明らかな脱税の意図があると国税が認定し、地検に告発したからなのでしょう。
報道によればシンガポールに送金する際には複数の口座を経由させて発覚を免れようとしていたとあるあたりがひっかかったんでしょうね。
持てる人はますます富む、というのを改めて実感した事件でした。
【各マスコミの報道】

脱税 2億7700万円 個人投資家逮捕 東京地検特捜部
5月9日17時25分配信 毎日新聞
海外の先物取引や外国為替証拠金取引(FX)で得た利益を隠し、所得税約2億7700万円を免れたとして、東京地検特捜部は9日、個人投資家、小玉※※(伏せ字)容疑者(64)=東京都豊島区=を所得税法違反(脱税)容疑で逮捕した。小玉容疑者は容疑の一部を否認しているという。
調べでは、小玉容疑者は父親から生前贈与で得た遺産の一部約2億数千万円を元手に、海外に設立したペーパーカンパニー名義の口座などで資金を運用。04〜05年に計約7億6900万円の利益を得たにもかかわらず、日本国内で申告せず、所得税を免れた疑い。隠した所得は未上場株の購入などに充てたという。
小玉容疑者の豊島区の自宅と隣接する親類宅には午前10時半に5人の係官が訪れ、家宅捜索を始めた。
2億7700万円脱税 東京の海外投資家を逮捕
5月9日16時28分配信 産経新聞
海外投資で得た利益など個人所得約7億6900万円を隠し、所得税2億7700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は9日、所得税法違反の疑いで東京都豊島区の無職、小玉※※(伏せ字)容疑者(64)を逮捕した。関係者によると、小玉容疑者は容疑を一部、認めているという。
調べによると、小玉容疑者は、外国為替証拠金取引(FX)や先物取引などの利益を借名口座に隠すなどの手口で、平成17年までの2年間に約7億6900万円を隠し所得税2億7700万円を免れた疑い。
小玉容疑者は15年ごろ、シンガポールの先物取引会社に口座を開き、原油の先物取引や少ない元手で多額の為替取引ができるFXで利益をあげていた。
父親からの生前贈与を元手に取引し、利益は不動産や未上場株式の購入などに充てていたという。
所得税2億7千万円脱税の疑い、個人投資家逮捕…東京地検
5月9日13時40分配信 読売新聞
海外の先物取引などで得た利益を税務申告せず、2005年までの2年間に約7億6900万円の所得を隠し、所得税約2億7700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は9日、豊島区の個人投資家、無職小玉※※(伏せ字)容疑者(64)を所得税法違反の疑いで逮捕した。
調べなどによると、小玉容疑者は、海外の金融先物取引会社などに、自分名義や、タックスヘイブン(租税回避地)に設立したペーパーカンパニーの名義で四つの口座を開設。03年に父親から生前贈与された遺産約3億5000万円のうち2億数千万円を元手に、04年〜05年、シンガポール取引所などで、原油の先物取引や外国為替証拠金取引(FX)などに投資した。
脱税で個人投資家を逮捕=FXや先物取引利益隠す−東京地検
5月9日12時31分配信 時事通信
外国為替証拠金取引(FX)などで得た利益を隠して約2億7700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は9日、所得税法違反の疑いで投資家小玉※※(伏せ字)容疑者(64)=東京都豊島区=を逮捕し、関係先を捜索した。
シンガポールにある投資会社などに開設した自分名義と、知人を代表に就任させた海外のペーパー会社名義の口座を使って取引していたという。
同容疑者は自分名義分は容疑を認めているが、会社名義分については「利益は会社のもの。会社は父がアジアの学生に学資を寄付するために設立したものだ」などと供述し、否認しているという。
調べなどによると、小玉容疑者は製薬会社を経営していた父から贈与された約3億5000万円を元手にFXや商品先物取引を開始。得た利益を除外する手口で、2004、05年の2年分の所得のうち計約7億6900万円を隠し、所得税計約2億7700万円を免れた疑い。
FX、また脱税容疑 2億7千万円、元会社員を逮捕
2007年05月09日17時38分配信 朝日新聞
外国為替証拠金取引(FX)などの財テクでもうけた約7億6000万円を申告せず、約2億7000万円を脱税したとして、東京地検特捜部は9日午前、東京都豊島区の元会社員、小玉昭※※(伏せ字)疑者(64)を所得税法違反(脱税)容疑で逮捕し、自宅などを捜索した。海外金融機関を通じてFX取引などを行う個人投資家が増加する中で、小玉容疑者は海外のタックスヘイブン(租税回避地)に設立したペーパー会社名義の口座などに運用益を隠していたという。
調べによると、小玉容疑者は、04年にシンガポールの大手銀行に自分名義の口座を開設。同時に租税回避地の英領バージン諸島に設立したペーパー会社名義の口座を開設した。それぞれの口座に、同年に死去した父親から相続した遺産の現金を送金し、銀行の子会社でFXや原油先物取引などをしていた。
05年と04年の2年間で自分名義で約2億7000万円、ペーパー会社名義で約5億円の運用益を得ていたが、申告せずに所得税約2億7000万円を脱税した疑いが持たれている。利益の一部は、未公開株の購入代金などにあてていた。小玉容疑者は調べに「会社名義の利益は自分のものではない」と主張しているという。
FXをめぐっては、今年4月、東京都世田谷区の主婦が約1億4000万円を脱税したとして、特捜部が所得税法違反の罪で在宅起訴。多額の利益を得ながら税務申告をしないケースが増えていることが表面化している。
申告、投資家モラル任せ
原油先物取引、外国為替証拠金取引(FX)、日経平均先物取引――。所得税法違反(脱税)容疑で9日に逮捕された元会社員の小玉※※(伏せ字)容疑者(64)が、2年間で約7億6000万円もの利益をあげた投資の方法だ。
FXは広く人気で、昨年3月末時点の証拠金残高は推定で約3800億円、5年間で32倍に膨らんだ(矢野経済研究所調べ)。別の調査では、今年の残高は00年の約80倍の約7000億円に膨らむ見込みという。
人気が高まる理由は、少額の手持ち資金で大きな利益を得られる仕組みであることや、手数料が大手銀行の外貨預金の10分の1程度と安いことなどだ。かつては悪質な業者も多かったが、今ではオンライン取引が一般的となり、少額から始められる。投資経験が浅くても取引を始める人が、年齢層、収入など関係なく増えているという。
一方で、短期間に大きな利益を得たことで、税金を免れようとする投資家も増加傾向にあるとされる。逆に、大きな損失を被ったため、申告をしない人もいるという。小玉容疑者も逮捕前、無申告の理由を「もうけた翌年に大きな(含み)損を出したから。申告しなくてもばれないと思った」と説明していた。
海外の金融機関に口座を開設した先物やFXの取引も増えている。国内の大半のFX業者同様、取引記録を日本の国税当局に提出する義務がなく、投資家が得た利益が把握されにくい形となっている。自己申告する投資家のモラルに依存しているのが現状だ。
海外の金融機関を使った取引について、スイス系投資銀行の個人顧客担当者は「世界中の様々な金融商品を扱える点、そして税金に関する様々なノウハウを提供できる点に魅力を感じてもらっているようだ」と話す。中には、税金がかからない租税回避地にペーパー会社を設立するサービスを提供している金融機関もあるという。
小玉容疑者が逮捕されたのは、バージン諸島にペーパー会社名義で口座を開設し、実父の遺産を運用していた点が悪質だったためとみられる。また、シンガポールに送金する際も複数の口座を経由させており、発覚を免れようとしていたという。捕捉が困難な海外取引を駆使した不正蓄財は、小玉容疑者に限らず広範囲に行われている疑いが強い。
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